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「大また歩き」で1年半以上腰痛の再発を防げている

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宝塚医療大学鍼灸学科教授 西条一止先生の体験談の続きです。

筋肉のバランスが整い痛みが自然に消える

私がしている大股歩きは、天に向かってまっすぐ背すじを伸ばし、股関節もひざも伸ばして、腰を前に出すように歩くというものです。かかとから着地し、親指のつけ根で地面をけります。体が前後左右に揺れないように気をつけながら、ふだんより少し大股で歩きます。

正しい姿勢で、大股で歩く。この歩き方をすると、腰周りの筋肉群がいちばんいいバランスに整うのではないかと私は考えています。

鍼灸の腰痛治療のポイントは、立位バランスを整えることです。そのとき鍼治療をするのは、主に大腰筋(上半身と下半身をつなぐ深部筋)、中殿筋(骨盤と大腿骨をつなぐお尻の筋肉)、足底筋(足の裏の筋肉)です。

大腰筋は体の前後のバランス、中殿筋は左右のバランス、足底筋は微妙な重心バランスを調整しています。これらの鍼治療で立位バランスが整うと、痛みが自然に消えるのです。

大股歩きもそれと同じように、正しい姿勢のまま歩くことで、大腰筋や中殿筋、足底筋をまんべんなく使い、立位や歩行のバランスを整えます。

腰痛は安静にしているとよけい悪くなる

腰痛がある人は、痛くて歩けないかもしれません。もし神経を刺激するようなビリピリした痛みがあるなら、痛みが治まってから歩いたほうがいいでしょう。筋肉疲労のような慢性的な痛みなら、むしろ歩いたほうがいいと思います。

腰痛は、安静にしているとよけい悪くなります。大事なことは、局部を安静にしながら、全身を活動的にすることです。つまり、ふだんの生活で腰に負担をかけないように気をつけながら、大股歩きをするのです。

私の場合、中腰になったり、重いものを持ったりすると痛みがひどくなったので、そういう動作を極力避けたうえで、1日1時間くらい大股歩きをしています。そのおかげで、1年半以上、腰痛の再発を防げています。

歩く時間は、いつでもかまいません。気持ちのよい時間帯に、気持ちよく歩くことが大事です。初めは無理せず、10分、20分から始めてください。私は、姿勢を矯正して歩行を助ける靴を履いていますが、そういう靴を利用すると歩行がさらに楽しくなります。



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