*

人間の腰には大きな力がかかっている

公開日: : 腰痛の知識

015

腰椎を中心に体のバランスを保つ

人間の体は、腰椎を支点として、前方の上半身の重さと後方の腰背筋の力とのバランスをとっています。これは「シーソーの原理」と同じで、シーソーの一方の端には上半身の重さが乗り、もう一方の端を「腰背筋」の力で押さえているようなものです。そして、支点である腰椎には上半身の重さの2倍の力がかかります。

腰から上の重さは体重の約60%もあり、腰椎にはその2倍の力がかかるので、自然に立っているだけで、体重の約1・2倍の圧力がかかるわけです。

これは理論的な計算ですが、実際の計測では、直立時に第3腰椎にかかる力は、その人の体重とほぼ同じであることが証明されています。

無理な姿勢が腰痛の原因になる

自然に立っているだけで、腰には体重の1~1・2倍もの力がかかっています。無理な姿勢をとったり、重い荷物を持ったりしたときは、もっと大きな力が腰にかかります。

前かがみの姿勢をとったときは、上半身の重さがかかる位置が腰から遠くなり、それと釣り合うために腰背筋は力を増します。つまり、その分、支点である腰椎には余計な力がかかるのです。前かがみの姿勢をとったとき、立っているときの倍の力、つまり体重の2倍以上の力がかかります。

また、体から離して荷物を持った場合は、荷物の重さの11倍もの力が腰椎にかかるという計算になります。軽い荷物でも、腰には意外に大きな力がかかっているのがおわかりでしょう。

シーソーならば支点からの距離を調節することができますが、背骨にぴったりとくっついて支えている腰背筋は
離れるわけにいきません。圧力=腰背筋の力を増すことで釣り合いをとるようにしますが、腰背筋の力が弱いとバランスがとれないで、腰椎に無理な偏った力がかかます。これが、腰を傷める原因になるのです。

 



関連記事

腰痛の発生や持続と心理的苦痛には関連性がある

「腰痛」を使って感情表現している 腰痛の謎ひとつに慢性的な腰痛には精神的な苦痛や苦悩が伴う

記事を読む

変形性腰痛症と椎間関節症

骨の形が変わる変形性腰痛症 正常な腰椎椎体は、レントゲン像で角が丸く写りますが、年をとると

記事を読む

腰痛はあごのずれが原因で起こることが多い

あごが重要な役割を果たすことになった 大阪大学名誉教授の丸山剛生先生は過去20年以上にわた

記事を読む

医師が答えてくれる腰痛Q&A その1

ここでは、腰痛に関する代表的な質問に対して、東京大学医学部附属病院特任准教授の松平浩先生に答

記事を読む

しつこい腰痛を治すカギを握る腸腰筋

姿勢にかかわる重要な役割を担っている 腸腰筋…といわれても、あまり聞き慣れない筋肉だと思います

記事を読む

  • 腰痛改善ストレッチ【福辻式】
PAGE TOP ↑