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椎間板ヘルニアがすべて腰痛を起こすわけではない

公開日: : 椎間板ヘルニア, 腰痛の原因

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腰痛の代表格の椎間板ヘルニア

腰痛の原因で一番多いのは、椎間板ヘルニアです。腰痛の代表格であり、坐骨神経痛を起こすと言われています。しかし、椎間板ヘルニアが画像で認められても、それが必ずしも痛みを起こしているわけではないことが明らかになってきているのです。

ここで椎間板ヘルニアについて、簡単に解説しておきましょう。椎間板は脊椎を支える大切な軟骨組織で、椎体と椎体の間でクッションのような役割を持っています。何らかの理由でなかのゼリー状の物質(髄核)が、これを包んでいる被膜(線維輪)を破って脊柱管内に脱出した状態を「椎間板ヘルニア」と言います。

首に見られるヘルニアを頸椎椎間板ヘルニアと言い、ここでいう椎間板ヘルニアは、腰椎椎間板ヘルニアを指します。

このヘルニアが神経根を圧迫し、痛みを生じると説明されています。この「ヘルニア犯人説」ともいえる説明は一見、合理的なように思えます。MRIなどによる画像という証拠まであるのですから、信じないほうがおかしいのかもしれません。

しかし、巨大なヘルニアを持っている人が、腰痛とは無縁の生活を送っているのです。特別に腰痛を起こさないわけではありません。以前、航空会社の医療顧問をしていたことがあり、客室乗務員が入社する際、全員にMRIによる画像診断を行いました。

20歳代の女性の約20%に椎間板にヘルニアを含む変性所見が見つかりましたが、そのなかには腰痛を訴えている人はいませんでした。これらの事実から、椎間板ヘルニアがすべて痛みを起こすわけではない、という疑問が起きます。

 



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