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ヘルニアがあっても腰痛は治る

公開日: : 椎間板ヘルニア, 腰痛の原因

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ヘルニア全員有罪説

海外の研究では、スイスからの報告に、画像診断を受けた健常者の76%に無症状の椎間板ヘルニアがみられたという研究があります。

また、フィンランドの研究によると、腰痛経験者の約半数が、MRIによる画像診断で椎間板に変性がみられない正常の所見だったことがわかり、「腰痛と椎間板変性との間には関連性がない」と結論づけています。

さらに米国からは20歳から80歳までの腰痛や脚の痛みを経験したことがない人々の画像診断の結果、21~36%に椎間板ヘルニアが、50~79%に椎間板膨隆が、34~93%に椎間板変性がみられたと報告されるなど、従来のように「ヘルニアの存在=腰痛の原因」とする考え方を否定する研究結果が相次いでいます。

最近はMRIの普及により椎間板ヘルニアの経過を追うことが可能になり、ヘルニアは時間とともに自然と縮小・消失していくことが分かってきました。ヘルニアが縮小・消失すれば腰痛も治まっていくことも明らかになりました。

しかし、ヘルニアがなくならなければ症状が消失しないかというと、そうではない患者さんも多いことが明らかなのです。つまり、ヘルニアがあっても腰痛は治るのです。

さらに、ヘルニアが縮小・消失して症状が軽快した患者さんの時間経過を詳細に調べてみると、ヘルニアが縮小・消失する以前に症状がよくなっていました。つまり、先の例のようにヘルニアがあっても腰痛はなくなるのです。

これらの”証拠”から「ヘルニア全員有罪説」は正しいとはいえないのです。もちろんヘルニアが原因で腰痛を起こしている人は多数いますが、椎間板ヘルニアがあるからといって腰痛の原因とは直ちに断定できないのです。

 



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