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「腰痛に屈するな」キャンペーン

公開日: : 腰痛の原因

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腰痛による欠勤日数が減少し、医療費が20%も削減

心と腰痛の関係性を取り上げたついでに、「心の持ちようで腰痛が和らぐ」という興味深い研究を紹介します。

新聞、雑誌、テレビなどのマスメディアで、腰痛予防策などが取り上げられると大きな反響を呼び起こすことがあります。ときには医師向けの記事かと思えるほど専門的で詳細な治療手技、手術術式の数々が紹介されることもあります。

そのようなメディアの影響は非常に大きく、紹介された翌日に様々な問い合わせが医療機関に寄せられることも少なくありません。

2001年にオーストラリアの学術誌にひとつの論文が掲載されました。1997年に実施された「腰痛があっても活動できる、安静にする必要はない、運動や仕事も継続していい」という大メディアキャンペーンについての報告です。

キャッチコピーを「腰痛に屈するな」として、一般の市民に対しては「安静にしないで!活動的に、毎日の生活や仕事を続けよう」と呼びかけました。一方、医師に向けては「腰痛を医療対象として過度に扱うことをやめよう! 不必要な検査や治療はやめよう!」と喧伝しました。

この科学的な根拠に基づいた新しい考え方を示したシンプルなメッセージは「The Back Book」というパンフレットから引用され、キャンペーンではこのパンフレットも広く配布されました。

キャンペーンの実施方法としては、ゴールデンアワーにテレビコマーシャルを集中的に流し、有名なスポーツ選手らに「私も薦めます」というメッセージを発信してもらい、ラジオや新聞、雑誌、屋外の広告板、ポスター、セミナー、職場訪問、宣伝記事などもフル活用しました。

キャンペーンが実施されたビクトリア州と、されなかった隣のニューサウスウェールズ州とで比較検討した結果、キャンペーンにより腰痛による欠勤日数が減少し、労災申請件数が15%減少、医療費が20%も削減され、その経済効果は33億円超(住民の欠勤日数の減少分は含まず)と、予想以上の好成績が得られました。

 



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