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腰痛は心理・社会的因子も影響して発症する病気

公開日: : 腰痛の原因

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腰痛は腰だけの問題ではない

人々はマスメディアからの積極的な報道から新しい腰痛に対する考え方を知り、腰痛に不安を持つことはない、きちんと対応していけるものだということが分かって心を動かされたのでしょう。日々の生活のしかたを変えていこうという意欲を持ち、主体的に実践したことがわかります。

その後もこの研究は続けられており、イギリスのスコットランドでの同様のキャンペーンでは、住民の意識の転換が20%に見られました。禁煙キャンペーンが5%の意識転換しか得られなかったことと比べると大きな成果です。

腰痛が精神的影響を受けるならば、それを逆手にとって治療に生かすという試みです。メディアは影響力が大きいので、誤解や混乱を招くようなあいまいな情報ではなく、正確な情報の提供に尽力して欲しいものです。

これまで腰痛の原因について様々な説をみてきました。一昔前は、脊椎に障害があり、それが原因となって痛みを起こしていると考えられていました。つまり、腰痛は腰だけの問題と捉えられてきました。

一見、合理的な説明のようでしたが、急性腰痛についてはうまく説明できますが、慢性化した腰痛をうまく説明できないことが分かってきたのです。

そして、現在は、腰痛の悪化や慢性化には、かなり早期のうちから心理・社会的因子も大きく影響していることがわかり、腰痛は「生物・心理・社会的痺痛症候群」として考えられるようになりました。

これは、心理・社会的因子だけが原因だという意味ではなく、従来からいわれている脊椎の障害も含めて様々な因子に加え心理・社会的因子も影響して発症する病気と理解されています。

 



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