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ずれた髄核を正位置に戻すイメージで行う「これだけ体操」

公開日: : 腰痛を改善する運動・動作

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その場で髄核を正しい位置にリセットする

腰の髄核をずれを放置したまま腰への負担を重ねると、ギックリ腰などの本格的な腰痛、重い腰痛へとつながります。また、ずれたまま安静にすると、かえってその状態で固まってしまうので、よくありません。

そうならないよう、その場で髄核を正しい位置にリセットするのが「これだけ体操」です。3タイプあり、以下のように使い分けます。

① 座り姿勢や前かがみの姿勢、荷物を持つ動作が多い人、ネコ背の人=腰を反らす体操

② 長く立ったり歩いたりする人、腰を反らし気味に立つクセがある人=腰をかがめる体操

③ 左右に偏った動作や姿勢の人、腰の左右に違和感がある人=腰を横に曲げる体操

これだけ体操は、腰に重さや違和感を感じたときや、腰に負担をかける動作をした後などに行います。また、腰に負担をかける動作をする前にやるのもよい方法です。髄核の正しい位置と、そのときのずれをイメージし、正しい位置に戻す意識で行うのがコツです。

髄核のずれは、例えて言えば借金のようなものです。腰に負担をかける動作で「借金(ずれ)」を作ったら、その借金が増えないうちに、早めに「返済(ずれを正す)」するほど、簡単に戻せます。

腰に負担をかける動作の前にこれだけ体操を行っておくのは、逆に「貸し」を作っておくようなものといえます。

東京大学医学部付属病院の松平浩先生たちは、これだけ体操の効果を調べるために、ある社会福祉法人の協力を得て、高齢者福祉施設で働く介護士を対象に調査を行いました。

介護士は前かがみの作業が圧倒的に多く、高齢者の体を支えるので、常に腰痛のリスクを抱えています。そこで仕事中に、腰を反らすのを中心としたこれだけ体操を、習慣的に行ってもらいました。

1年後に聞き取り調査を行ったところ、体操を実行した群は、しなかった群に比べ、明らかに腰痛の起こり方が改善していました、また、腰痛で通院や休業する人も減少しました。

松平浩先生たちの日ごろの診療では、非特異的腰痛をくり返す患者さんたちに勧めて、「腰痛を起こしにくくなった」「軽くなった」と喜ばれています。

痛みそうだと思ったら、安静にし過ぎないで、これだけ体操をしっかり行ってください。それにより、腰痛を効果的に防げるようになるので、腰痛を悪化させる「恐怖回避思考」からの脱却にもつながります。



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