*

腰痛は人間の宿命の病

公開日: : 腰痛の原因

039

人間が2本足の動物だから

「なぜ腰は痛むのだろうか」-こんな問いに対する究極の答えは、「人間が2本足の動物だから」というものに尽きるでしょう。禅問答のように思われるかもしれませんが、これはまぎれもない真理です。

人類の祖先は大昔、現在の獣類と同様に4本足で生活していました。やがて進化とともに2本足で直立するようになったわけですが、この過程で背骨の変形という大きなリスクをかかえることになったのです。

四つ足の動物の背骨は、四肢を地面に下ろしたときにもっとも安定がとりやすいアーチ型をしています。人間の赤ん坊も、生まれたばかりのときは背骨が凸型のカーブを措いていますが、これも人類が四つ足で歩いていた時代の名残をとどめているためです。

赤ん坊がやがてハイハイを始め、おすわりができるようになると、腰のあたりにわずかな凹状のカーブが生じます。やがて立ち上がり、歩き始めるようになると、背骨の首と腰の部分は前方に、背中は後方に凸型のカーブを措くS字型へと変化していきます。

屈強なアーチ型の背骨に支えられた4本の足に体の重みを分散できる動物に比べ、人間は2本足歩行の生活をするスタイルをとるようになったがために、不安定な骨格で頭や腕の重さを支えなければならなくなったのです。

このように、生来リスクの多い体の構造であることに加え、2本の腕をもつものならではの動作として体をひねる、伸ばす、かがむ、しやがむといった運動が必要となるため、腰の骨や筋肉は常に大きなストレスにさらされてしまいます。

このストレスが積み重なったとき、腰痛が症状としてあらわれるのです。



関連記事

長年腰痛で悩んでいる人は、かみ合わせを見直してみてみる必要が

肩こりや耳鳴りも引き起こす 腰痛をはじめ、頭痛や肩こり、耳鳴り、めまい、手のしびれなど、全身の

記事を読む

肥満が腰痛の絶対的な原因とはいえない

はっきりしたことはわかっていない 肥満は心臓病や脳卒中などの危険因子で、肥満に高血圧や高血

記事を読む

腰痛にならない歩き方

正しい一歩一歩が自分の体をケアしている 年を取ったら、歩くのが遅くなったという声をよく耳に

記事を読む

腰痛は老化のせいで起きる?

「加齢=腰痛」の誤解 高齢の患者さんは、「私はもう歳だから、腰痛になってもしかたがないです

記事を読む

腸腰筋自身が伸張できなくなることで腰痛が発症するケースも

生活様式の変化の影響も無視できない 腸腰筋は収縮した状態が続くことで、硬く縮んでいきます。腸腰

記事を読む

  • 腰痛改善ストレッチ【福辻式】
PAGE TOP ↑