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ギックリ腰の激痛がその場で楽になる「ひざ倒し」

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冷えた状態で無理な姿勢を取ると起こる

「魔女の一撃」と言われるように、ある日突然起こるギックリ腰。その一撃が来た瞬間、痛みで身動きが取れなくなります。

よくギックリ腰を起こすという人は、ぜひ「ひざ倒し」のやり方を覚えておいてください。必ず役に立つはずです。

今回ご紹介するひざ倒しは、脳と体をテーマにした芸術家のためのヨガ「アートヨガ」の創始着である小澤直子先生が考案した方法で、正式には「サーテイ・ワン・メソッド」という、アートヨガのメソッドの一つです。

小澤先生は、30年にわたってアートヨガの指導を続けてきました。その間、先生の教室には、超重症と言ってもよい腰痛やギックリ腰の人たちが、数知れず紹介されてきたそうです。

「歩くこともままならず、足を引きずりながらやって来た人でも、サーティ・ワン・メソッド(ひざ倒し)を行っていただくと、帰りは普通に歩いて帰れるようになります」と、小澤先生は、いとも簡単におっしゃいます。

ひざ倒しのやり方は本当に簡単です。具体的には、あおむけに寝てひざを立て、左右どちらに倒しやすいか確かめてから、倒しやすいほうに30回ひざを倒した後に、倒しにくいほうに1回だけ倒す、というものです。

こんなシンプルな方法で、なぜギックリ腰の痛みが和らぐのでしょうか。小澤先生に、お話を伺いました。

小澤先生によれば、どんな人でも、「体の冷え」にいくつかの条件が重なれば、ギックリ腰を引き起こすそうです。

「現代生活は、冷房や、運動不足、ストレス、睡眠不足など、体の冷えやすい条件がそろつています。同一姿勢を続けることも、血流が悪くなって、体が冷えます。立ち仕事や、イスに長く腰掛けての作業、車の運転、草むしりなどは、注意が必要ですね。

腰抜けの姿勢やネコ背も、よくないです。下腹が突き出て腰が反っている人は、腰部位がうっ血していて、すでに腰痛予備軍です」(小澤先生)

こうした生活習慣が背景にあり、体が冷えて血流の悪い状態に、無理な姿勢、無理な角度が加わると、ギックリ腰が起こるそうです。

ですから、「ギックリ腰を起こしたときは、基本的には、まず温めることが大事」と、小澤先生は言います。具体的には、腰に使い捨てカイロをはったり、お風呂に入ったりして、十分腰を温めるといいそうです。

「使い捨てカイロは、はるタイプを選んでください。直接肌に当てると、低温ヤケドの恐れがありますから、必ず下着の上から、痛むところをカバーするようにはります。

ただし、まれに、温めてはいけない腰痛があります。急性の炎症を起こしている場合です。そのときは、患部を冷やさなくてはいけません。どちらかわからない場合は、お風呂に入った後に、腰がらくになるかどうかを目安にしましょう。

温まって、痛みが和らげば、そのまま温めてください。らくにならない場合は、炎症を起こしている可能性があります。あるいは、別な原因があるかもしれません。そんなときは、素人判断をせずに、病院に行きましょう」(小澤先生)

痛みの出ない範囲で無理なく行うのが重要

こうして、十分腰を温めてから、ひざ倒しを行います。行うさいのポイントを、小澤先生に伺いました。

●決して無理をしない

あおむけに寝てひざを立てたとき、腰が痛むようなら、痛みがなくなってから行ってください。このメソッドは、無理をしないことがいちばん重要です。

●腰が沈まない、冷えないところで行う

ベッドやふかふかしたふとんの上では行わず、床の上に、二つ折りにした毛布や、硬めの薄いふとんなどを敷いて行ってください。

●効果を確認しながら行う

正しく30回倒せると、倒しにくいほうに1回倒したとき、やりやすくなっているのをはっきりと実感できます。1セット、2セット、3セットと続けると、どんどんやりやすくなっていきます。その変化を確認しながら行ってください。

変化のない場合は、ひざを倒し過ぎているか、倒す側を間違えている可能性があります。

●痛みの出ない範囲で行う

これは必ず守っていただきたいポイントです。ひざを倒すときは、痛みを感じる直前で止めてください。痛みがあるのに、無理して倒すと、よけい症状が悪化します。

たくさん倒すよりも、むしろ倒せる範囲の半分くらいで止めるほうが、効果があります。左右どちらが倒しやすいかわからないときは、両方やってみて、効果を感じたほうでやってみてください。

以上のポイントを踏まえて、ひざ倒しを行っていると、しだいに痛みのない状態で倒せる角度が広がり、腰の痛みも和らいでくるそうです。

「ひざ倒しをすることによって血流がよくなり、それとともに、腰の可動域も広がります。くり返すうちに痛みが取れ、普通に動けるようになります」(小澤先生)

正しく行えば、2~3日続けるだけで、80%の人が改善するとのことです。ギックリ腰を起こしたときは、ぜひお試しください。



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