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患部を直接もまずに腰痛を軽減する耳刺激

公開日: : 腰痛を改善する運動・動作

耳を上手に刺激することで痛みを軽減する

肩こりがひどくなってしまうと、どんなに直接もんだとしても、いっこうによくならないことがあります。また、腰痛や首痛がひどいときも同様です。患部に痛みがあったり、炎症があったりする場合、腰や首をもんでも効果が出ないばかりか、かえって逆効果になることも多いのです。

こうしたケースで大いに役立つのが、今回紹介する耳への刺激です。耳を上手に刺激することで、腰痛や首痛、背中痛などの悩みを軽減することができるのです。

ところで、なぜ、耳への刺激が、耳から遠く離れた腰の痛みを解消してくれるのでしょうか。

耳は、音を聞くという役割のほかに、私たちの体調とも密接な関係を持っています。例えば、冬場に厳しく冷え込んだとき、耳を温めてみましょう。すると、体自体もすぐに温まってくるはずです。

また、耳には、非常にたくさんのツボが存在しています。東洋医学では、昔から、体の各部の場所は、耳の特定の位置に対応しており、体になんらかの不調があれば、それが耳の特定のポイントに現れてくると考えられてきました。

逆に、その反応点を刺激することで、元の体の悪い部分を改善することも可能になります。耳と体の対応関係は、耳たぶの中に、逆さになった赤ん坊の形でしばしば図示されます。赤ん坊の体のそれぞれのパートが、耳の各部位に対応しているのです。今回の耳への刺激も、この考え方に基づいています。

痛み止めの注射を打ったような効果!

次に、刺激法を説明しましょう。耳を、上部、中央部、下部と3つに分けると、上部が腰、中央部が背中、下部が首に対応することになります。

親指と人差し指を使って、耳全体をもみましょう。上から下へ、下から上へはさむ部分をずらしながら、くり返しもんでください。目安としては10回程度。

耳をもみながら、上下に行ったり来たりするといいでしょう。腰痛の人は耳の上部に、背中痛の人は中央部に、首痛の人は下部に、それぞれ反応が現れている可能性がありますので、そこを重点的にもんでもかまいません。

この耳への刺激を行うと、患部の痛みから生じる全身の筋肉の緊張を、緩和する助けとなります。また、腰痛などの痛みがあると、耳全体がかたくなり、耳の色が白くなります。白くなっているということは、血行があまりよくないということを示しています。

耳をもんでいると、しだいに体がカーッと熱くなってくるでしょう。それは、血行が改善されてきた証拠です。

東洋医学では、気という生命エネルギーを想定し、気が通る道すじを経絡(けいらく)と呼んでいます。病気は、経絡を通る気の流れが滞ることによって生じると考えます。

つまり、耳をもむことで、経絡の気の流れがよくなります。全身の血行改善効果との相乗作用で、痛みの軽減に役立つと考えられます。

できなかった動作が楽にできるようになった

次に、実際に耳をもんで、症状が改善したかたがたのお話をご紹介しましょう。

一人めは、56歳代の女性です。このかたは肩が痛くて、全く腕が上がりませんでした。そこで、耳もみを実践しました。特に、耳の下の部分をもむと、驚いたことに、その場で痛みが軽減。上がらなかった腕が上がるようになりました。

以前は、腕が痛くて、背中をかいたり、反対の肩に腕を回したりは、とてもできませんでした。痛みが消えた今では、できなかった動作が楽にできるようになったといいます。

二人めは、60歳代の女性。この女性は、腰痛に悩まされていました。そこで、特に耳の上のほうをよくもんだところ、腰痛が和らぎ、以前はできなかった前屈ができるようになりました。

立ったまま前屈して、両手を床につけられるくらい、体を曲げられるようになったのです。まるで、痛み止めの注射を打ったような効果で、大変驚いたそうです。

この耳への刺激は、とても簡単なものですから、この体験例を参考に、ぜひ試してみてください。



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