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腰痛の薬物療法は転換期を迎えている

公開日: : 腰痛の治療, 腰痛の知識

長期間の定期的な投与は避けるべき

高齢者の腰痛の痛みに対する第一選択の薬物は、鎮痛薬のひとつである、「アセトアミノフェン」としている学会もあります。それは、NSAIDsの投与に、危険性が伴うので推奨できないためです。

NSAIDsは、副作用として、胃粘膜障害(胃炎や胃潰瘍)を起こすことがあり、肝臓や腎臓にも障害を起こす可能性があります。

高齢者では、様々な内科的な病気を合併していることが多く、また、薬剤の排泄に重要な腎臓や肝臓の機能が低下していることも考えられます。服用量を抑えるなどの対策が必要で、長期間の定期的な投与は避けるべきでしょう。

こうしたことが高齢者での薬剤選択の幅をさらに狭くしています。つまり、現在の医療現場では、高齢者のアセトアミノフェン無効例に対する選択肢は多くないのです。

医師への相談は重要

もうひとつ、坐骨神経痛には、NSAIDsの効果は腰痛と比べると少ないという指摘もあります。また非特異的腰痛といわれる心理・社会的因子の影響が大きい腰痛の患者さんは薬だけ続けていても十分な効果は期待できません。

薬の有効性については「個々の患者さんの症状によって効く場合と効かない場合がある。医師に自分の症状を詳しく話し、適切な処方を求めることが重要である」といういい方が正解かもしれません。

いずれにせよ、近年の鎮痛に対する薬物療法は、大きな転換期を迎えています。かかりつけの医師に相談することが必要です。特に高齢者の場合は、他の病気で薬を処方されていることが多いので、飲み合わせの問題など、専門的な知識を持つ医師への相談は重要です。

→腰痛の処方薬は有効でない場合も



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