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痛みが強い腰痛とブロック療法

公開日: : 腰痛の治療

脚に強い痛みが起きている患者さんが対象

腰痛の痛みがあまりにも強い場合には、背骨に注射をするブロック療法が行われることもあります。この治療法の名前を知っている方もいると思います。ブロック療法には、椎間関節ブロック、硬膜外ブロック、神経根ブロックなどがあります。

これらは、痛みを起こしていると思われる神経の近くに、局所麻酔薬やオピオイド薬、ステロイド剤などを注入して神経を麻痺させ、痛みの回路を断ち切る方法です。

主に腰痛に伴って神経根が圧迫されたために、脚に強い痛みが起きている患者さんが対象になり、飲み薬や貼り薬などの薬や、理学療法で十分な効果が見られない場合に使われています。

医師が患者さんに行っているのは、主に硬膜外ブロックと神経根ブロックです。

硬膜外腔や、脚に障害を起こしていると考えられる神経根を選んで、少量の局所麻酔薬を注入します。硬膜外ブロックで十分な効果が得られないときに、神経根ブロックを行うようにしています。

逆に悪化した症例も

その治療結果は、実施後6か月の時点で、効果の判定を「優」「良」「可」で示すとしたら、優が約20%、良が約30%という成績で、約半分の患者さんで効果がありました。継続的に効果を追ってみたところ、改善した症例が17%ありましたが、逆に悪化した症例も5%認められました。

改善例は、脊椎症に多く、年齢では65歳以上に多いという結果で、悪化例は不安定性を有する、変性すべり症の患者さんに多くみられています。変性すべり症は、中年以降の女性に多い、加齢に伴う腰椎の変形の一種です。

痛みを伴わず、両脚や足底のしびれを主訴とする馬屋型の患者さんが多いのですが、強い痛みを訴える(神経根型)患者さんに神経根ブロックを行うことがあります。

腰痛に伴って馬屋障害がみられる患者さんの場合、有効な保存療法はほとんどないといえるのですが、腰椎の外側を走る交感神経を遮断する交感神経節ブロックを行ったところ、1年以上効果を持続している例が約30%の頻度でみられました。

この方法を行って7日以上効果がみられた場合に「治療効果が期待できる」と評価されますから、馬尾障害の患者さんには交感神経節ブロックは手術前に試してみる保存療法のひとつとして有効な治療法といえるでしょう。

しかし、神経障害を伴わない(脚の痛みのない)腰痛に対してのブロック療法に関しては、様々な報告を検討しても「効果あり」とされる研究はみあたりません。



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