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腰痛の神経ブロック療法では副作用に注意が必要

公開日: : 腰痛の治療

口の周りや舌のしびれ、めまい、耳鳴りなどの症状が

薬物療法と同じように、効果だけでなく、ブロック療法を考えるうえでも忘れてはならないのが、副作用です。神経の周囲に、局所麻酔薬を注射するといった技術を要する治療法ですから、副作用や合併症の問題も起きています。

副作用のほとんど、局所麻酔薬の急性中毒と考えられます。症状には口の周りや舌のしびれ、めまい、耳鳴り、目がかすむ、目がくらむ、手足がぴくぴくとけいれんするなどで、ときには気を失うこともあります。このような場合には、速やかに処置すれば必ず回復しますので、医師の指示に従いましょう。

なお、米国の調査では、硬膜外ブロックを受けた患者さんの25%が不適切な位置に注射されているという報告があります。確かに針やカテーテル(医療用の管)、あるいは薬によって脊髄神経などを傷つけたり、血液の流れが悪くなったりすることがあります。

障害の種類と程度によっては有効に使える方法

また、針の部分から細菌が入り化膿したり、発熱したりすることも起こり得ます。神経の損傷の場合は、まれに後遺症が残ることがありますから、こうした副作用の危険性があることも考えておく必要があります。

もちろん、医療機関でも観察はしていますが、ブロック療法を受けている最中に、あるいは受けた後に、手足に力が入らない、背中が急に痛くなり、手足にしびれが起きてきたなどの異常を感じたときには、速やかに医師や看護師に声を掛けることも大切です。

いずれにせよ、ブロック療法は神経根や馬尾の障害には効果があり、患者さんの障害の種類と程度によっては有効に使える方法といえます。神経に障害が起きていて、日常生活に支障を来たすぐらい痛いときに使う切り札のひとつではあるでしょう。



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