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コルセットは腰痛改善に効果があるのか

公開日: : 腰痛の治療, 腰痛解消グッズ

欧米では効果なしという報告がある

ダーメンコルセットは、腰痛に対して行なわれている保存療法を代表する治療手段です。実際につけたことのある人も多いのではないでしょうか。

このコルセットの働きを科学的に分析した報告では、腹筋や他の姿勢筋を補強、動員、代償していることが明らかにされました。コルセットは腰椎の周囲の筋肉を支え、姿勢を保つ働きを補強していることになります。

しかし欧米では、コルセットの装着は腰痛の予防や治療には無効であるとした文献が多数報告されています。これは欧米で使用されているコルセットが、作業関連の腰痛に対する予防・治療製品として普及しているという事情が大きく影響しているからでしょう。

コルセットの効果を検証する際は、就労時の腰痛予防効果はどうかという視点で行われることが多く、専門家の一部から「腰痛のために就労が困難になれば、労災を申請できることが大きく影響している」という指摘があります。

つまり金銭的な要求がからんでいるので「コルセットに予防効果なし」とする報告が出やすいと考えられるわけです。

症状の改善はあるが害もない?

一方、日本ではそういう視点でコルセットが使われているわけではありません。ある病院で以前、労災に関係のない人を対象に、コルセットを長期間使用している場合に筋力が低下するか否かについて調査をしたことがあります。

60歳以上の高齢者に6か月使用してもらった後に筋電図で確認したところ、筋力の低下は見られず、自覚症状も改善しました。少なくともコルセットに害はないということがわかりましたが、長くつけていればよくなるのかといえば、そういうことはありませんでした。

患者さんのコルセットの装着には、短期間で症状の改善が認められ、持久力もアップしたけれど、継続して装着した場合に背筋群が弱体化するというような従来の説には十分な根拠はなかったという結果が得られています。

こういう事実を考えると、自分でコルセットをつけることにより安心感がある、明らかに痛みが和らぐなどの効果があるなら装着すれば良いのではないかと考えます。



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