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腰痛の治療としての鍼灸

公開日: : 腰痛の治療

腰痛の患者さんの約2割が鍼灸の治療を受けている

日本では馴染み深い鍼灸も腰痛に使われる治療法のひとつでしょう。事実、日本整形外科学会が2003年に行った調査によると、腰痛で受診した患者さんの約2割が、鍼灸の治療を受けています。

鍼灸、とくに鍼については、米国の国立衛生研究所(NIH)が1997年に「鍼は術後や薬物療法時の吐き気、嘔吐、歯科の術後痛に有効である。さらに薬物中毒、脳卒中後のリハビリテーション、頭痛、月経けいれん、テニス肘、線維性筋痛、筋・筋膜性痔痛、腰痛、変形性関節症、手の指のしびれを示す手根管症候群、喘息の治療に、補助的ないし代替的治療法として有用な可能性がある」という声明を公表しました。

また、2000年以降に鍼の有効性を示す報告が増えてきています。

鍼は、無処置の対照群や経皮的電気神経刺激、局所注射、運動療法単独の治療より効果的で、長期間の継続の際は医療費の観点からも有用という結果が示されています。

あくまでも補助療法のひとつ

しかし、最近では治療しないよりは良い、つまり従来の治療の補助として非特異的腰痛に有効な可能性があるという報告、あるいは鎮痛効果は低いと指摘している報告もあります。いずれにしても、今後の研究の成果が待たれます。

患者さんにとっては、自分の体格や性格、考え方までをていねいに検討したうえで処方されるなら、他のどの治療法より優れているのではないかと飛びつくかもしれません。

しかしあくまでも補助療法のひとつですから、マニピュレーションなどと同じように、医師によるきちんとした各種検査により重篤な病気や外傷の恐れがないことを確かめたうえで、医師の意見も参考にして選択すべきものでしょう。



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