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慢性腰痛に効果が期待できる治療法「認知行動療法」

公開日: : 腰痛の治療

心理的ストレスが軽減されていく

ヨーロッパの腰痛ガイドラインで、慢性腰痛に効果が期待できる治療法とされたもうひとつが「認知行動療法」です。主に精神科医によって行われる治療法であるため、一般にはあまり馴染みがないかもしれません。

認知行動療法とは、患者さんの物事の受けとめ方「認知」を変えることで対処の仕方や行動を変え、その結果、心理的ストレスが軽減されていくことを目的とした心理療法です。

私たちは目の前に解決困難な問題が起きたとき、自動的にある考えやイメージを思い浮かべます。これを自動思考といい、認知行動療法ではネガティブな自動思考を「認知の歪み」と呼びます。

この療法を受けていく過程で、自分が陥りやすい認知の歪みに気づくことができるようになると、なぜそのような思考癖を持つのか、ありのままに認識できるようになり、行動にまで変化が起きてきます。

肯定的な考え方に変わっていく

腰痛の患者さんに行っている認知行動療法では、最初に患者さんにとっては簡単に達成できる小さな成果を積み重ねてみてはどうかと提案し、様々なプログラムを実行してもらいます。

その結果、患者さんは努力するプロセスが大切であることを認識し、今までは自覚できなかった考え方の歪みに気づいて、考え方を肯定的に変えていこうという意欲が湧き、物事への対処の仕方にまで、いい変化がみられるようになります。

もっとわかりやすくいいますと、ストレスに弱いタイプの人は、物事をネガティブに受けとめる傾向がみられます。

そういう患者さんに認知行動療法のプログラムを実行してもらうと、自分が「痛いから何もできない、腰痛になった自分は駄目な人間だ」などという否定的な思いこみにとらわれていたことに気づき(認知し)、「痛くてもできることはある、自分は腰痛を持ちながら生活を楽しむことができるのだ」という肯定的な考え方に変わっていきます。

そして、積極的に振る舞うようになって、まるで心に体がついてくるかのように行動にも変化が現れてくるというわけです。



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